パンフレットの仕様とサイズ

パンフレットの仕様や用紙サイズについて

パンフレットの用紙サイズ

ここではパンフレットの用紙サイズや仕様について説明させていただきます。 パンフレット・カタログなどの制作時の参考にしてください。

1. パンフレットの用紙サイズについて

パンフレットとは冊子(複数の紙を綴じたもの)を指しますが、形状的には1枚の紙から形成されているという意味のリーフレットに分類される「2つ折りパンフレット」や「3つ折りパンフレット」という呼称も使われていますので、本来リーフレットに分類される形状のモノもパンフレットに含めて、加工や用紙サイズについて解説します。

用紙のサイズのA4やB4等に代表されるAまたはBとは、Aは国際規格ですが、Bは日本国内でのみ流通規格で、A0(ゼロ)は841㎜×1189㎜、B0(ゼロ)は1030㎜×1456mmのそれぞれ何回半分にしたサイズか…という数字です。つまりA4サイズはA0を半分にしたA1を半分にしたA2を半分にしたA3を半分にしたサイズということになります。

A版B版用紙サイズ
 
名称 A4 B5 A5 B6 その他
サイズ 210mm × 297mm 182mm × 257mm 148mm × 210mm 128mm × 182mm 特殊サイズ
解説 最も一般的なパンフレットのサイズとして多くのパンフレットに使用されている用紙サイズです。 A4サイズより縦横3~4センチ程度小さくなるサイズです。このサイズのパンフレットも多く流通しています。 A4サイズのパンフレットの1/2サイズです、携帯や送付用などに都合の良いサイズです。 かなり小型のパンフレットです。設置や同梱など流通させる都合上のメリットがある場合などで用いられるサイズです。 例としては正方形のパンフレットなどがあります。ブランド訴求や差別化が見込める為人気があります。

パンフレットを作成する際はパンフレットの使用シーンや掲載情報、コストを考え、作成するパンフレットに最適な用紙サイズを検討します。パンフレット内に製品写真・商品写真、また人物等、写真を大きく使用したい場合においては用紙サイズも大きい方がダイナミックな表現が可能になります。一方、パンフレットのディスプレイスペース、携帯性、送付する際の送料等を考慮した場合パンフレットそのものは小型化した方が好ましいケースもあります。

また、用紙の大小、用紙規格ABに囚われず、正方形や会社のロゴマークの形など、さまざまな用紙サイズで独自性の高いインパクトのあるパンフレットを制作することも可能です。しかし、これらの特殊サイズは元々の用紙サイズから断裁や型抜きといった加工を施す必要がある為、印刷料金に加工料金が加算されます。


2. パンフレットの折り方や綴じ方について

8ページ未満のパンフレットの形状は、中綴じ以外にも様々な形状があります。特に巻三つ折りやZ折り、観音折り等、中綴じパンフレットよりも紙面が広く使えるタイプの形状ではデザインの幅が広がり中綴じパンフレット以上に趣向を凝らした表現が可能になります。折り加工については折る方向が異なるだけで別の呼称になったり、同様の加工でも複数の呼称があることもあります、表にまとめたので弊社のようなデザイン制作会社や印刷会社様とのお打ち合わせ等にお役立て下さい。

8ページ以上の中綴じパンフレットでは巻三つ折りの形状に2つ折りを重ねて綴じた10ページのパンフレットというものも作成可能です。また、ページ数が多くなると中綴じ以外に無線綴じ(ホッチキスや糸等を使わず背の部分に糊で接着するタイプの綴じ方)といった方法を使うことも可能です。

 
呼称 2つ折り 巻3つ折り Z折り 観音折り 8ページ(中綴じ)
略図 a42つ折り a43つ折り a4Z折り a4観音折り a48ページ
ページ数 4 6 6 8 8
解説 仕上りサイズの2倍のサイズの紙を半分に折り曲げた形状です。 仕上りサイズの3倍のサイズの紙2か所を同じ方向に折り曲げた形状です。 仕上りサイズの3倍のサイズの紙2か所をそれぞれ逆の方向に折り曲げた形状です。 仕上りサイズの4倍のサイズの紙3か所を同じ方向に折り曲げた形状です。 仕上りサイズの2倍のサイズの紙を2枚重ねて中央をホチキス等で綴じた形状です。
備考 一枚の紙片で形成されていることからリーフレットとも呼ばれます。 観音折りの片方のページだけ存在している形状から片観音折りとも呼ばれます。 外三つ折りとも呼ばれます。1ページ分増えると蛇腹折りと呼ばれます。 両観音折りとも呼ばれます。 ページ数の少ない冊子の場合中綴じはホッチキス留めが一般的です。

3. “仕上り”と“展開”

ここでは折りパンフレットの「仕上りサイズ」と「展開サイズ」について説明します。「仕上りサイズ」とは概ね納品時のサイズ=完成品のサイズだと認識してください。また、「展開サイズ」に関しては折り加工箇所を全て広げた時のサイズと認識してください。 下の例の図のように「仕上りA4サイズ」と「展開A4サイズ」ではサイズは大きく異なります。

例えば「A4二つ折りパンフレット」と表現すると、仕上りA4の2つ折りパンフレットをイメージしますが、A4用紙を二つ折りしたサイズ(仕上りA5サイズ)のパンフレットとも解釈できますので、「仕上り」と「展開」のサイズについては注意が必要となります。

 
仕上りサイズと展開サイズ
例:仕上りA4 三つ折り 例:展開A4 三つ折り
仕上りa43つ折り 展開a43つ折り
仕上りA4サイズとは、折りたたんだり、綴じたりしたサイズがA4サイズになる形状のモノを言います。展開するとA4の3倍のサイズとなります。 展開A4サイズは折りたたまれた用紙を展開した時にA4サイズになるものを言います。展開A4三つ折りサイズは仕上りA4 1/3サイズとなります。

パンフレットの用紙についてのまとめ

ここではパンフレットの用紙サイズについてまとめました。 折り加工、綴じ加工共に、一般的に多く流通している仕上り形状のモノが基本の価格となり、特殊な加工や形状の仕上りになると紙の断裁回数が増えたり、加工工程が増えたりするためその分価格に加算されます。 掲載する情報に適したサイズであると同時に使用シーンに適したサイズ、さらに、パンフレットに掲載する商品・サービスによってはインパクトであったり、ひとひねり加えた凝った加工であったり、様々な形状の表現が可能です。

パンフレットと表現すると、まず思い浮かぶのは「仕上りA4サイズの縦型パンフレット」という方が多くいらっしゃると思いますが、ひとひねり加えた形状にすることで、その印象が大きく変わることもありますので、パンフレットの用途や期待する効果を考え、多くの用紙の選択肢の中からふさわしいサイズを選択してください。

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