セガの「龍が如く」 37企業がゲーム内に広告
ゲームソフト大手のセガは16日、今月18日に発売する人気アクションアドベンチャーゲームの最新作「龍が如(ごと)く4 伝説を継ぐもの」の発売会見を東京都内で行った。ゲーム内にサントリーやエースコックなど企業の商品などを登場させるタイアップ広告を展開。ゲームソフトを広告媒体とする動きが徐々に広まっている。
「龍が如く」は、平成17年に第1作を発売し、これまでにシリーズ累計出荷本数320万本を突破。リアルな戦闘シーンのほか、声優に人気俳優を起用するなど映画やドラマ並みの作りが人気となっている。この日の会見には、ゲーム内の声優を担当した俳優の北大路欣也さんや小沢真珠さんらが参加した。
プレイステーション3向けに発売する最新作について、同シリーズの総合監督の名越稔洋氏は「シリーズ最高のクオリティーを実現するためにさまざまな工夫を施した。多くのファンに楽しんでもらいたい」と強調した。
同シリーズでは、ゲーム内に実在の企業の商品や店舗などを登場させることが特徴になっている。最新作では、前作から10社増で過去最高の37社が参加。作品内に登場したカップラーメンを実際に発売するなどのタイアップを行っており、広告費はとらずに新作をPRしている。ただ、企業側から「商品を紹介してほしい」といった要望も出ていることから、セガでは「将来的には広告費をとって開発費の一部を回収することも検討したい」(広報部)としている。
ゲーム内での広告は増加傾向にあり、セガでは昨年12月に発売した「ファンタシースターポータブル2」でも日本コカ・コーラの炭酸飲料「ファンタ」を登場させた。セガ以外でも、スポーツゲーム内のスタジアムに本物の広告を出すといったケースも出ているほか、インターネット接続事業者のソネットエンタテインメントはパソコンのオンラインゲーム向けの広告配信事業を昨年8月に開始した。ゲームは、テレビなどと比べて利用者の属性が比較的明確といった特徴があるため、広告媒体として注目されているとみられる。
(産経ニュースより抜粋)
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