カタログの制作は依頼主のご担当者様もなかなか大変と伺います。
カタログ制作は掲載商品点数が多いほど制作依頼主のご担当者様もご苦労されることが多いと伺います。
ですので、カタログ制作をご依頼いただく時の流れと合理的な進め方についてちょっと考えてみました。
状況を設定するとイメージし易いので、
カタログ制作の依頼主をA社さんとして、概要と背景を下記のように設定しました。
■ 什器製造メーカー
■ 初めて商品カタログを作りたい
■ 商品点数は50点
■ 発注担当者様は営業部の方で、当然、通常業務をこなしながら…
おおよそ、
どの企業様でもカタログ製作を外注する際に初めてご担当者様を専任される流れになると思います。
そして、多くの場合ご担当者様は初めて、制作会社を使って商品カタログを作成するということになります。
部長 「おい、Z君、きみセンスがいいから、うちの製品カタログ作ってくれないか?」
Zさん 「承知しました。どのような内容のモノですか?」
部長 「今までの製品単位のリーフレットではなく、全ての製品を掲載した総合カタログを作りたいと考えているんだ。」
Zさん 「承知しました、ではとりあえず数社から見積もり取って価格感を調べるところから始めます。」
部長 「うむ、よろしく頼む」
このような流れでご担当者様が決まるかどうかは想像ですが、
ここからZさんの長い長いカタログ製作の日々が始まります。。。
カタログ制作会社の選定
Zさんはインターネットを使ってカタログ制作会社の選定を行います。
カタログデザイン製作を請け負う会社は多数存在していますが、大きく分けると2つのタイプに分けることができます。
「印刷会社」と「デザイン会社」です。
およそ西暦2000年頃まででしたら、「印刷会社」と「デザイン会社」は業務領域も異なり、印刷会社さんのデザイン部門のデザインクオリティはデザイン制作会社には劣ると言われていましたが、最近では高い制作力を持つ印刷会社さんが増えていますので、実際に制作実績などを見ながら検討されることが好ましいと思います。
また、カタログの印刷についても「デザイン会社」に依頼するより「印刷会社」へ依頼したほうが安いとは言い切れませんので、デザインの品質と印刷コストなど合わせて様々なパターンで少なくとも3社程度へ見積もりを依頼する方が良いと思います。
デザインについては「印刷会社」も「デザイン会社」も制作実績があると思いますので、そちらを確認されることをお薦めします。
全体のクオリティ、印刷費用、デザイン費用、撮影の依頼の可否など充分に比較してください。
弊社にご依頼いただく場合、お見積り段階で総ページ数、だいたいのページ割りなどカタログの完成イメージは共有させていただきます。
制作段階で掲載商品の増減、ページの増減などが生じた場合は都度お見積りを提出させていただきます。
製品カタログのデザイン制作事例 のコンテンツにて弊社のカタログデザイン事例を紹介しています。また、カタログのデザイン制作費等についてはカタログのデザイン制作について のコンテンツをご覧ください。
カタログ掲載商品の精査とテキスト情報のまとめ
この作業は依頼主であるA社さんの作業となりますが、実は大変だというお話しをよく聞きます。
掲載商品点数が50点以上の規模の商品カタログ等になってきますと、それぞれの商品のスペック(テキスト)のまとめだけでも大変な作業になりますので‥‥エクセル等の表組可能なソフトを使って、掲載カテゴリ毎に掲載テキスト情報をまとめていただきます。
エクセルなどの表組が可能なアプリケーションソフトを使用して、まずはテキスト情報をまとめる作業を行っていただくと作業効率が上がります。
それと同時に、商品毎にカタログ掲載写真素材をチェックしておく必要があります。
全ての商品や製品を新たに撮影する状況でしたら問題ありませんが、
過去に商品を撮影した画像データが存在していて、カタログの一部にはその写真データを使用する場合は、それらをチェックしていただく必要があります。
そして、過去に撮影した画像データが使える素材かどうか??を精査しなければなりません。
Zさんの作業は、A社内のどこにどんなデータがあるのか探すという…およそ発掘に近い作業になったりもするそうです。
さて、いくつかの製品写真データをZさんがチェックする工程になりますが、
撮影時期によって構図も背景画像も背景色がバラバラ‥‥になってしまっていたり。。。。
写真によっては、背景を含めた写真データから商品の写真部分のみを切り取って使用することも可能ですが、
画像のクオリティが下がることは否めません。
それでもコストを優先して過去の撮影写真を使用するかしないか‥‥
議論の多くは、どの年代以降の既存撮影データは使用し、それ以前の製品撮影データは撮り直しにするという点で、Zさんはコストと相談しながら撮影点数を取り纏めていただきます。
そういった、経緯を経て、ついに製品カタログに掲載する製品が決定されます。
掲載する製品が決定すると、Zさんには掲載製品のテキスト情報をまとめる作業が発生します。
過去に製作したカタログが存在する場合はそこからテキストを抽出して、不足分だけ新たに纏める程度の作業で済みますが、表組データを製作する時点で、単位の統一や文字量の調整などの作業が生じます。
写真素材は対象物の背景色、撮影角度などが均一であることが好ましく、それらがバラバラですとカタログ全体のクオリティが低く感じられることがありますので、写真素材が存在していたとしても撮り直しをご提案させていただくケースもございます。
カタログ掲載商品の撮影
撮影が必要になった製品の撮影を行います。
撮影スペースが社内に確保できない場合は撮影スタジオを借りて製品撮影を行うことになります。
ここではカタログ掲載する製品のサイズによって、撮影スタジオを検討する必要があります。
撮影スタジオの絞り込みとフォトグラファーの手配は弊社で行うことが可能ですので、お気軽にお申し付け下さい。
配送業者に依頼することが可能なサイズの製品でしたら、
都市部でしたら簡単に配送できますのでそれほど問題にはなりませんが、
撮影する製品が大きければ大きいほど、保管場所から撮影場所までの移動距離は短い方が好ましくなります。
また、製品が大きいと1点1点の撮影の段取りには時間が掛かりますし、
テンポ良く写真撮影をこなして行くことが難しくなります。
それらを踏まえて、全ての製品の撮影に掛かる時間を試算し、
搬入と搬出の段取りも行わなければなりません。
搬入と搬出についてはここではA社のZさんが社内の段取りも組まなければなりませんので、
なかなか大変な作業になることが予想されますが、この撮影が終わるといよいよカタログをデザインする工程に進むことができます。
撮影場所、搬入方法、搬出方法については早い段階でイメージしておいていただくとよろしいかと思います。
カタログのデザイン工程
カタログのデザイン制作工程ではまずは全体のページ割りに従って商品の写真をハメ込み、基本的なデザインをご確認していただきます。
カタログでは表紙・目次・イメージカットページ・商品詳細ページ等、ページによってレイアウトも変わりますので、これらの代表的なページを作成しデザインをご確認いただきます。
各ページのだいたいのデザインが決まったら、商品一覧ページ・商品詳細ページに撮影した商品写真をレイアウトします。この工程まで進みますとA社内でZさんが手配する業務も減り、手間の掛かる作業としては校正作業のみとなります。
原稿の校正を修正を何度か経ていよいよ印刷用のデザインデータが完成します。
カタログは製品スペックやサイズなど数値情報も多く掲載されていますので、正確な文字校正を行っていただく必要があります。ご担当者様を含め複数の方で校正していただくと精度が上がります。
カタログの印刷~納品
いよいよ、完成データを印刷に回して完成したカタログが指定場所に納品されます。
A社内にてZさんは検品を行っていただき、お取引が完了します。
商品到着後のなるべくお早めに検品作業を行っていただけますようお願いいたします。
さいごに
今回、発注会社様のご担当者様をZさんとして、Zさんが担当される業務を紹介させていただきましたが、全行程の中で手間の掛かる作業としてはカタログに掲載する商品の全ての文字データと画像データを取り纏める作業かと思います。ご担当者に任命されたZさんのキャリアにもよりますが、全商品・全製品の詳細データを社内のどなたか一人が把握されていらっしゃるケースは決して多くなく、Zさんの手元にある数値データが正しいものであるかどうかを検証するところから始まるケースもあり、通常業務にプラスしてカタログ制作をご担当されるご担当者様のご苦労は計り知れないものとなるかと存じます。
その労に応えるべく、弊社をカタログ制作のパートナーに選んでいただいた際には、カタログ納品後のA社内においてZさんが胸を張れる製品カタログになるよう全力でお手伝いさせていただきます。
お気軽にお問合せ下さいませ。
なお、弊社ウェブサイトでは、
カタログ制作についてでカタログ制作についてご案内しています。
パンフレット制作についてでパンフレット制作についてご案内しています。